あなたのことを絶えず考えているのに


夏風邪を引いた。

初めて体調不良で会社を休んだ。
ただでさえ仕事できないのに、体調管理もできないなんて、と思われてる気がして、一人暮らしの部屋は淋しすぎて、テレビはつまらなくて、泣きたいのに泣けなくて、恋人と喧嘩した。


会って喧嘩したんじゃなくて、LINEの文面だけで。
私を労わっているようで自分のことしか考えていない相手に対して、悲しいと伝えた。もしかしたら私も自分のことしか考えていないのかもしれないけど、熱でぼうっとする頭で、それ以上何も考えられなかった。


なんかもう疲れてしまって、しばらく会わないでおこうと言った。元々好きな人から距離を置くことで性的興奮を得るという謎の性癖がある私でも、恋人としばらく会わないのはそれなりにキツいので、向こうはもっとキツいだろうと思った。
どちらにせよ来週の土日で5ヶ月の記念日だがちょうどその日が親愛なるおじいちゃんの一年忌法要の日なのであった。おじいちゃんごめんね。おじいちゃん亡くなってすぐに彼氏をつくってごめん。

恋人は私に対して愛してるとも大事にするとも言った。でもそれは嘘だったのかなと思った。愛するって自分の欲よりも相手の幸福を想って行動することじゃないのか?一人暮らし始めてから初めて寝込んでひたすら心細い時に、看病しに行くでもなく家事手伝うでもなく何か買って行こうでもなく、会えない?なのは、自分の欲のことしか考えてないんじゃないかと思った。それともそれは私の認知の歪みなのか、エゴなのか、考えすぎてわからなくなった。

私に嫌われることを極端に恐れていて、私のしんどさは置き去りにして、自分が私にどう思われてるかだけを考えて何も行動せずに怯えているのは、愛じゃないと思うし、大事にもしてないと思う。それとも、今まであまり愛情表現をしてこなかった私が悪かったのか。

私があなたに言って欲しい言葉は、
話し合う時は電話でもLINEでもどっちでもいいよ、合わせる、じゃなくて、
そうなんだ、熱長引いてるね、大丈夫?心細くない?ご飯食べれてる?何か買って行こうか?
なんだけどな。


付き合ってから2ヶ月くらい手を繋いだこともなくて、まあそれは私がなぜか手を繋ぐのも嫌だなあと思っていたからなんだけど、
でもちゃんとある日を境にキスもハグもできるようになって、
そしたら今まで数時間の外デートだけでも嬉しそうにしてくれたのに、私が生理になっても構わず、家に行ってもいい?って言われた時は、キスとかそれ以上のことしたいだけで、私のこと何も考えていないんだなって思って悲しくなったし、生理痛で苦しんでる時に家に呼んだのも悪かったけど、舐めてって言われたのも、自分の欲のことしか考えてないんだなって思って、なんか、

彼氏は童貞だし、私たちはまだセックスをしていないし、焦る気持ちもわからないでもないけど、ムカつくから一生入れさせてやらないと思った。でも童貞だからと言って私の気持ちを等閑にしていい免罪符にはならない。


体がだるい。淋しい。泣きたい。もういいや。熱も下がらないし、こういう時に頼るのが恋人だと思ってたんだけどな。一人でTwitter見てただけの休日だったよ。

仕事も全然できなくてミスばっかりで、死にたくて、泣きたくて、誰からの信頼もなくて、
かねてから希望してた役職に異動できることになって嬉しいのに、逃げみたいに捉えられてそうだと思って怖いな。何もかもうまくいかないときってあるけど、今それだ。しんどいな。恋人と長くうまくいってる友達と比較して、仕事のできる同僚と比較して、落ち込んで、あ、私ってひとりぼっちじゃんって思って

玄関のチャイムが鳴って、実家から私の好きなお菓子が送られてきて、
親友が、同期と比べちゃだめだよって言ってくれて、
恋人が、私のことを大事にしたいって気持ちは本当だよって、
それは信じたいと思う



誰かを大事にするって難しいな。付き合うってどういうことなのかな。行動を束縛して、我慢させるだけなら要らないや。一人じゃ淋しくてどうしようもない時に何も言わずに寄り添ってくれる絶対的な相手だと思ってたよ。


明日は、そんなに好きでもないバンドのライブだし、頑張って体調治して行ってくる。
もういいや。ずっと会えないことに不安になってるって言われても、私にはしっくりこない。ていうかどんな言葉もしっくりこない。言葉にならない感情をどれだけ見つけたのかな、あなたも私も。

好き、私も好き、じゃあ一緒にいよう、って、単純にいかないのはなんでかな。細い糸が複雑に絡み合っていて、もうどこから絡んでたのか、ほどくことはできるのか、切るしかないのか、私にはもうよくわからない。

明日ライブに行くバンドの曲を今日ほとんど初めて聴いてるけど、とてもいいな。やっぱり音楽は無条件に感情を救うな。

恋人のひたすら優しいところが大好きだったけど、その優しさが仮初だったとしたらどうしよう。それはないと信じたいけど、私の存在価値が揺らいでいくのを感じるのがなんともつらいな。

対人関係においてとても諦めの早い私でもなかなか諦めきれないのは、離れたくないからじゃなくて、世間体の問題かもしれない。めんどくさいから、もう諦めたいんだけどな。




















あなたのことを絶えず考えているのに
あなたの顔がどうしても思い出せない
気がついてみるとふと耳にした音楽の一節を
くり返しくり返し口ずさんでいるのだ
あなたに会いたいと思うのだが
それは情熱というよりむしろ好奇心で
自分がいったいどうなっているのか
もういちどあなたの前で確かめたいのだ
それから先のことは思い浮かばない
あなたを抱くことも想像できない
ただあなた以外の世界がひどくけだるく
僕は高速度撮影の映画の中の俳優のように
ゆっくり煙草に火をつけるのだ
するとあなたなしで生きていることが
ひとつの快楽のようにも思えてくる
あなたはもしかするといつか僕が他国で見た
時をへた美しい彫像のひとつかもしれない
そのかたわらで噴水は高く陽に輝いていた

恋の始まり/谷川俊太郎

アナタと私だけの街にしよう



少女漫画やグリム童話で育ってきた脳内メルヒェン女なので、運命の人、という概念が最高に好きです。

私の運命の人はこの世界に2,3人いて、
今この瞬間その人(たち)は何をしてるんだろうなって小さい頃からよく考えてました。何してるんでしょうね。



そしてその運命の人と出会った瞬間を表現した作品に心を打たれます。




たとえば

黒田三郎の詩「そのとき」





「そのとき」



そのとき

僕はぼんやりたっていたのだった

いつ来るかわからぬ汽車を待つように

死ぬ順番を待って

この世に行列をつくって

ぼんやり並んで

切符売場で

課長や主任の下で

外食券食堂で

地獄の門

どこでだってかまやしないのだ

行儀よく順番を待って

ぼんやり立っている僕のなかを

一日は一年のように

一年は一日のようにすぎてゆくのであった

そのときも

風のようにあなたが僕のなかに舞い込んで

あっという間もなく

僕をこの世の行列から押し出した

そのときも

僕はきっと煙草をくわえて

ぼんやり立っていたのだった




なんということでしょう…

ただの日常がそこにあり、それは不変的なものであると無意識下であろうと信じて疑わなかったはずなのに
「あ」
っという間にガラリと変わってしまう。君と出会ってしまった「そのとき」に。ただ、大きく環境が変わるわけではなくて、それは日常の延長線上にあるのである。



その後日譚

黒田三郎「賭け」





五百万円の持参金付きの女房を貰ったとて
貧乏人の僕がどうなるものか
ピアノを買ってお酒を飲んで
カーテンの陰で接吻して
それだけのことではないか
新しいシルクハットのようにそいつを手に持って
持てあます
それだけのことではないか

ああ
そのとき
この世がしんとしずかになったのだった
その白いビルディングの二階で
僕は見たのである
馬鹿さ加減が
丁度僕と同じ位で
貧乏でお天気屋で
強情で
胸のボタンにはヤコブセンのバラ
ふたつの眼には不信心な悲しみ
ブドウの種を吐き出すように
毒舌を吐き散らす
唇の両側に深いえくぼ
僕は見たのである
ひとりの少女を

一世一代の勝負をするために
僕はそこで何を賭ければよかったのか
ポケットをひっくりかえし
持参金付きの縁談や
詩人の月桂冠や未払の勘定書
ちぎれたボタン
ありとあらゆるものを
つまみ出して
さて
財布をさかさにふったって
賭けるものがなにもないのである
僕は
僕の破滅を賭けた
僕の破滅を
この世がしんとしずまりかえっているなかで
僕は初心な賭博者のように
閉じていた眼をひらいたのである

                                                                              • -

ああ〜いいな〜「馬鹿さ加減が丁度僕と同じ位で」っていいな〜そういう人と生涯を共にしたすぎるでしょ

そんでまた相手のことを良く描いてないところもいいね
毒舌なのね…
「胸のボタンにはヤコブセンのバラ」ってすごくない?ヤコブセンとはデンマークの詩人です。『ここに薔薇あらば』という詩を書いています。

結婚するために破滅を賭けたんだってさ。一世一代の賭けじゃないですか。カシオミニとかじゃなくてよかったね(伝われ)。ていうか破滅を賭けるってなんや。






そんでまた、運命の人と出会った瞬間を描いた作品その2
地上はポケットの中の庭田中相

地上はポケットの中の庭 (ITANコミックス)

地上はポケットの中の庭 (ITANコミックス)

漫画です。
表題にもなっている短編です。


フランス?に住むおじいちゃんが主人公。自分の誕生日を祝われていますがなぜか不機嫌。そんなおじいちゃんの回想シーン、奥様と出会った時の描写。


「アンヌと出会ったときは」

「どこかあきらめにも似た気持ちでもって」

「あーあ」
「と思った」


ノローグだけ書き出しましたが、漫画ですのでコマの進む絶妙なテンポや絵も素晴らしいんです。映画を観ているみたい。
出会ったまさにその"瞬間"は、絵だけで表現されています。当時のおじいちゃん(まだ若い)とおばあちゃん(アンヌ)が交互に描かれます。


出会ったとき、何を思ったかって、
「あーあ」なんですよ。諦念をもってですよ。素晴らしい。素晴らしすぎる。
出会ってしまったらもう運命には抗えない、諦めるしかない。諦めて身を任せるしかない。

諦め。




はい。次は、運命の人と出会った瞬間ではなく(瞬間というのはほとんど直感であり理性を通していない)、出会って、頭でちょっと考えてからの作品です。



出典は安野モヨコ画集なのですが↓

今手元になくて…!実家にある…!
ていうかなんならもう9年近く開いてないのでは。

今度実家に帰ったらちゃんと書き直しますので、今覚えてる範囲で書きます。よく覚えてないけど、大正か昭和の女の子が書いた詩です。

「鍵」

乙女の心の戸を開ける、鍵はひとつでありました。

たったひとつのその鍵を、私はあなたにあげました。

                                                                        • -

細かい違い(漢字表記とか)はあれど、こんな感じです。
初めて読んだ時(10年前よ)衝撃を受けたなあ…。

はい、まさにそう。鍵はひとつしかないのよね。1人だけにあげるのよね。


鍵つながりで、もう1つ。竹久夢二「鍵」

これも手元にないんですよ詩集が。
朗読を聞きながら文字起こししてるので、細かい違いたくさんあると思いますが、ご了承ください。手に入れたら書き直します…!





「鍵」







「そんなにたくさんの鍵をどうなさるの?」
女が尋ねた。

「女の心の扉を開けるのだ」
男は答えた。

「1つの鍵ではいけないの?」
「そうだよ、女はどれもこれも、異なった鍵穴を持っているからね」
「あなたはいつか、女の心を開けたことがあって?」
「一度もないよ。どの鍵を持っていても、合わなかった。」
「そうでしょうね。女の心っていうのは、たった1つの鍵で開けなきゃ開かないものよ。それを合鍵で開けようってのは、少し虫がよすぎるわよ。教えてあげましょうか。あなたはね、ほんとうのあなたの鍵だけを持って、あとはみんな、悪魔にやっておしまいなさい。そしてあなたは、あなたの鍵で、たった1つのあなたの鍵穴をお探しなさい。きっとどこかに、あなたを待っている娘があってよ」



                                                                              • -

はい出た!鍵理論!(なんだそれ)

安野モヨコ画集に載ってた前の詩はこの夢二の本歌取りならぬ本詩取り的な感じなのではないか?と思わないでもないですね。鍵を持つ立場が逆ですけどね。

鍵理論(なんだそれ)、まさに運命の相手感あって最高な概念ですね。この歳になってくると突貫工事してまで鍵穴の形を変えないとうまくいかないこともあるけどなあとか思いますがね。すいません。

竹久夢二かっちょいいなあ〜〜〜〜〜
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また何か見つけたら追記します。


















おはよう
また今日が始まったね
おやすみが云えるだけ有りにしよう
ひどく考えんだ 狂わしてよ
アナタと私だけの街にしよう

🎵Hug / Mrs.GREEN APPLE





TWELVE

TWELVE



はい。このアルバムで一番好きな曲、Hug。
歌詞が意味わからんですが…いやわかるけど…
最後のおおおお〜お〜おおおお〜のとこ最高すぎて悶えます。
ネガティブな曲好きです。




おやすみ。

手を触れてよろしいですかそこにいますか


5月が終わる。

爽やかな季節でした。


好きな人が恋人になって、全く実感のないまま、のんのんと日々を過ごしています。

どこで出会ったとか、相手の属性とか、相手の見た目とか、全部どーーでもよくなって、

もっと深いところにある、

触ってみないとわからない部分、
撫でさすりしてみないとわからない部分、

そういう場所に愛しさや切なさを感じる、
それが付き合うということなのかと、まあ何言ってるか私もよくわからないですが、そんな感じで手探りで進んでいます。



私にもまだまだ課題があって、それを乗り越えるのに、何年かかるのだろうと思う
それまでずっと恋人には迷惑をかけっぱなしなのだろうと思う

でも、迷惑をかけ合うのが恋人なのかもしれないって、相手の言葉で気づいたりもしました。



今までずっと誰にも愛されてこなかったから、
自分が何を言っても、何をしても、愛をもって受容されるという感覚に慣れなくて

人間だから恒常性がはたらいたりして、
慣れない感覚を放棄して何も無かった頃のままのように、最初は過ごしていましたが、

何かが起こる時はいつも突然で、

突然、愛し愛される心地良さがシャワーのように浴びせられ
もうそこから抜け出せなくなってしまったとさ。


しかしいつかはそれがなくなる日が来るので、
なくなっても大丈夫なように、一人で生きていけるようにと、心のどこかで相手を突き放す自分もいます。


まだこの関係が始まって間もないのに、もう最後の心配をしている。

でも、これは本当に本当の本音なんだけど、
私は別に不幸になってもいいです。

この関係が終わる時に、この関係が終わることが相手の望みであるなら私は黙って身を引きます。自分はいくら不幸になってもいいんです。
でも、恋人が不幸になることだけは絶対に嫌です。
まあ私がなんらかの事情で別れを告げることもあるかもしれないけど、それによって相手が不幸になることは絶対に嫌。それは不可能かな。でもそこでプツンと糸が切れるるように私たちの思い出が止まって、そこから先、相手の人生に関与する権利がなくなっても、一生、死ぬまで、幸せでいてほしいと心から思います。私が死ぬ時に、その人以上に愛する人ができていたとしても、やっぱり思い出して、私を愛してくれてありがとう、私を私にしてくれてありがとうと思うと確信しています。

たぶんね。


愛をどういう形で返したらいいのかもよくわからないけど、
とりあえず、頑張ってみようと思う。



さよなら5月、
おはよう6月。






















手を触れてよろしいですか撫でさすりしてよろしいですかそこにいますか
(早坂類)








鞄につめた君への思いを

みんな、最近どう?パスタくるっと巻いてる?











4月ですね。社会人になりました。
一人暮らしにも慣れました。桜も咲き誇っています。








他人と向き合うって、人生で初めてのことかもしれないや。

にじゅううんねんも生きてて、私、ずっと一人だったから。

他人と向き合うって、自分と向き合うことと同義なんだ〜〜って今知ったよ。

自分にコンプレックスがありすぎて、自己肯定感が低すぎて、どうにもならない。泣いてしまった。ずっと心臓と頭が重い。心臓と頭、5kgずつくらい増えてそう。ずっしりする。ぼーっとする。食欲がない。眠れない。吐き気が止まらない。気持ち悪い。ずっと泣いてる。

図書館に行ったら図書館のあまりの小ささにショックを受けてしまった東京。好きな人の好きな作家を、指でなぞって探してたら泣いてしまった。見つからなくてまた泣いてしまった。文庫じゃなくて、ハードカバーのところで見つけて、手に取って、中をめくって、よくわからなくて顔をしかめた。とりあえず何冊か借りた。自分の読みたい本も借りた。好きな人の好きな音楽をウォークマンで流して歩きながら帰った。そのCDを借りた動機はそうだったかもしれないけど、すっかりその音にハマってしまった。眩しい太陽を浴びながら歩いた。頭が重すぎて自然と項垂れてしまって足取りも重くなっていって、しんどすぎてまた泣いてしまった。

なんて重い女なんだ。

ズブズブに沈んだ自己否定の沼から抜け出したいと思っていたはずなのに、沼の生暖かさから離れるのが今更怖いってさ。沼から抜け出すのも何度も足を取られるし、抜け出せたとして、足についた泥をきれいに洗い流すのも一苦労だ。ずっと沼に浸かりながら一人で死んでいく方が楽だ。
他人に干渉したり誘惑したりするのが苦手だ。地球上の生命すべて、あるがまま、なるようになってほしいと思っているから。自分が介入することで、何かが影響されることは、私の信念に反してしまう。
だから、喉から手が出るほどほしいと思う、人、が、いない。その人が、自分のことに興味を持とうとしてくれないなら、してくれないままが自然のあるべき姿であって、私はそこに介入する権利はない。だから、最初からもう諦めている。何もかも諦めから始まっている。

自分の好きなもの。大事なもの。
絵と、音楽と、文学と、散歩と、
それらだけで生きていけたらよかった。日本のど真ん中のちょっと外れたところで、普通の人みたいな顔しながら、一人で生きていけたらよかった。 普通の人を目指して、普通の人みたいなことをするんじゃなかった。

自分の好きなものだけを大事にして、嫌いなものはスッパリと絶って、誰にも迷惑をかけず、誰からも迷惑をかけられることなく、美術の、音楽の、文学の、道端の、空の、繊細な機微に心を動かされて、そしてまた私も何かを表現するような、そんな人生がよかった。そんな人生に他人はいらなかった。自分だけで完結する世界だった。恋に恋してるだけでよかった。萩原朔太郎


そんな感じです。






















鞄につめた君への思いを
とりあえず言葉にぶつけるよ

寂しくなんかないよ
君がそばにいれば

🎶ワンダーソング/S.R.S


ACROSS THE MINDSET

ACROSS THE MINDSET


このアルバム9年前に発売されてたってまじでか?確かにハマってたの中学生の時だわ〜。渋谷TSUTAYAさん置いててくれてありがとうございます。久しぶりにこの羊のパッケージ見て感動したし、CDを聴いてまた感動した。

どの曲も好きなんだけどMVも作られているワンダーソングね。藤井美菜ちゃん出てるやつね。可愛いね。時代を感じるね。
曲調がポップなので、春の暖かい陽気の中で散歩してる時にかかってきたらリズムに合わせて踊ってしまいます。歌詞はよくある片想い頑張ろうって感じだけど、勝手に新生活応援ソングだと思ってる。今の時期に本当に合っている。

多くは言わないのでみなさん聴きましょうね。スルメ系だと思うので繰り返し聴いてね。
S.R.Sもう解散してるのでこのCDは一生大事にしようね。

世界はみんな 青いいろした脂肪酸

卒論というものがある。

あれはこの世界にあってはいけないもの。平気で人を殺す。徐々に身体を蝕み、精神をおかしくさせ、卒論に冒された人間は気がついたら新小岩駅のホームに立っていて、成田エクスプレスが来る瞬間にホームに落ちる。



死ぬ間際に見たものは、犬。








トイプードル。













新小岩駅には行ったことがないです。こんにちは。

2月のとある日曜日に卒論を無理矢理書き上げ(内容的には全然終わってない)、学校に一刻も早く郵送せねば、しかし日曜日もやってる郵便局、どこ〜〜〜〜????


成田空港の郵便局。





成田空港の郵便で卒論を大学に郵送する奴、過去にいたんだろうか。
まあいたんじゃないでしょうか。知らんけど。




その足で何故か飛行機に乗って、太平洋の上でスマホを落としただけなのにを見て、整形して北川景子の顔になったくだり詳しく教えろ!!って頭突きして画面をカチ割ってたら、TOKYOから7500km離れた異国に着いていました。



f:id:piitan_gbbmy:20190315112520j:plain




違うからこれ。タイツ履いた足じゃないから。黒いトラウザー履いてる足だから。素足こんな太くないから。


なぜかそこで1ヶ月を過ごして先日無事帰国しました。
帰りの機内でボヘラプとアリーを見て気分はスターになって日本に着きました。よかったね。

その次の次の日にはなぜか引っ越してました。そう、東京。ギリ23区。

田舎のバンドマンって東京好きだよな。ウォークマンのタイトル順でタ行スクロールしてくと
東京
東京
東京
東京なんとか
東京かんとか
みたいなさ。

知らんがな!
私は関東生まれ関東育ち、東京に夢なんてないんだ!東京ミュウミュウ見ても何が青山くんwって鼻で笑うような小学生だったんだ!


道が狭い、どこに行っても人が多い、
平日なのにスーパーのレジがディズニーのアトラクション並の行列、物価が高い、なんこれ?なんも楽しくねえ。なんで高い家賃払ってこんな不便なとこ住んでんだ。ド田舎のイオンの近くとかの方が必要なものだけ揃ってるから何倍も住みやすいでしょ。無理だ。もう将来は田舎に住む。決めた。都心が近いことがメリットだと思えない。下北行ってもシモキタァァァ!!って感じの奴しかいなくてペッ!!!!!って感じだし、私もシモキタァァァア!!!って感じになりたくて下北のおしゃれヘアサロンで髪切ってもらったらすごく似合わない髪型になりブス7割増になったので本気で泣いた。




しんどい世界。





まあ前の記事で「プチ整形したことある」って書いたじゃないですか。その整形っていうのも糸で縫うタイプのものなんですけど、先月、異国に着いて数日後、メイクしてたらその箇所にイボのようなものが見つかり「えっこれ糸出てきた?!?!」とプチパニック(プチ整形だから)(そういうことじゃない)

ググっても、同じ施術で「糸出てきた」と、私の症状と同じような写真がたくさん出てきて、え、やば、ガチのやつだわこれ、と思って美容外科に問い合わせて、帰国予定日の数日後に抜糸&再手術の予約を入れました。

そのイボに気づいてから帰国するまで3週間強あって、その間に何もできなかったのが悔しかったし、会う人会う人に整形ってバレてしまうかなと思って気が気じゃなかったです。

当日はきっと、施術後に病院から家に帰る際、顔がグロいアンパンマン(なんだろうねそれは)みたいになってしまうので、顔隠す用兼おみやげとして地名の入ったキャップとか買ってました。

帰国し、引っ越してから、やることが想像の5億倍くらいあって息をつく暇もないうちに施術日が近づいてきます。施術日から4日間くらいは誰とも会う予定を入れたくなかったのですが、実家に帰って運んでこないといけない荷物がたくさんあったので、ギュウギュウに予定を詰め込み、疲れ果ててボロボロの体で施術日前日夜に実家に帰り、施術日当日は早起きして秒で荷物を詰め込みガンダで実家を出ました。

重い重いスーツケースをゴロゴロ転がし、新居に荷物を置いてくる時間はなかったのでその足で都内の地下鉄を乗り継ぎ、美容外科へ。
都内の地下鉄の不便さよ。下ったり上ったりするのに階段しかないところも多くて、10kgくらいはあるであろうスーツケースを持って階段を何段も上ったり下りたりするのは本当にしんどかった。すれ違う人誰も助けてくれない。カナダなんかほとんどの人が助けてくれた。これが日本だったのか。カナダ帰りてえマジで。

数分遅刻して汗だくで美容外科に到着。不安もあったけど、再手術で自分の顔が可愛くなるのだと思ったら楽しみの方が大きかったです。

個室に通され、もう会うのは4回目くらいの素敵おじさん担当医師と面会。にこやかに「じゃあちょっと見せてもらうねー」と検診開始、

3秒後


「ただのイボだねこれ」





















え?





「これは糸じゃないね😊
縫ったのはここからここまでだし、これはただのイボだね
まあ害もないしかなり小さいから取る必要もないと思うけど…
このままで心配ないよ」











「はあ、そうですか……」


「また何かあったら来てね😊」


「ありがとうございました………」











……ただのイボだったんか〜い!ズコー
まぎらわしいわボケー!hahaha




3秒で美容外科の検診終わった奴、過去にいたんだろうか。まあいたでしょうね。知らんけど。



美容外科を出て、なんかもう笑いとかショックとかを通り越して、ただただ呆然としていました。



わ、私の可愛さもう頭打ちなんすね………(2回目)


もうどう足掻いても、これ以上可愛くなれないのか。そうか。あ、そうなんだ。

来週に好きな人(好きな人とは)と会う予定だったから可愛くなった私で会いたかったな。しかもなんだこの髪型は。前会った時の57億倍ブスになっとんぞ、今の私。恋愛するのやめるしかないかな。こんな利己的な理由で人との縁切っていいかな。いやあなたは何も悪くないんです、私がダメなんです、私は私のためだけにあなたをやめます。さようなら、他に良い人を見つけてください。どうせ私は誰が相手でもダメになってたんです。ダメなんです。だって可愛くないし。可愛くないっていうか普通にブスだし。肌汚い。自分より肌汚い人と出会ったことない。グロい。何これ?好きでこんな肌に生まれたわけじゃないんだけど。なにこの目は?鼻は?口は?頬骨は?輪郭は?眉毛は?配置は?顔のでかさは?輪郭は?横顔は?髪型は?


もうダメだ。






予定詰め込まなきゃよかった。疲れがひどい。明日からバイトする。お金ないし。なんでお金ないねん。普通に人とも会う。会いたくないけど。やることがありすぎる。引っ越しがこんなに疲れるとは思わなかった。モンゴルに住みたい。モンゴルなら引っ越し(ゲルの移動)しても手続きとかなんもいらんでしょ。仕事辞めて東京からモンゴルに行くか。




精神がドン底。



春だな〜〜〜〜〜





桜は地元で見たい。


明日は卒業式。
行かないけど。
行きたかったな。

最悪だ。
意味のわからないバイトをしてるよ明日は。
最悪だ。

私は将来自分の子どもを絶対こんな目に合わせない。




おやすみなさい。







けさホーと縄とをになひ
新らしくつくった泥よけを穿いて
十字軍の騎士のやうに
白い頁に接吻して別れ
壁の上に影も残して
さはやかな風といっしょに出て来たのだが
いまは耕土も暗くて熱く
まなこをあげれば
燃えつきて痛む瞳に
水増す川と
尾を曳く雲にまぶれるけむり
綾だち酸えたこのひるすぎの
世界はみんな
青いいろした脂肪酸ではなからうか
(詩ノート/宮沢賢治


詩ノート

詩ノート

夜明け、スロウダウン、everything's gonna be alright

卒業が



















できないかもしれない。









それはさておき、人と仲良くなる時、人を好きになるときって2つの要因があると常々考えていて

①その人が自分にとって魅力的か
②その人が自分に対して好意を持っているか


①だけのときは、「この人と仲良くなりたい!」「この人とまだそこまで親しくないけど好き!」となるが、眺めて終わるパターンのやつ。部屋に2人きりとかになっても、何を話せばいいかわからないし、相手が②の要素を持っていなければ向こうも話しかけてこないのでめちゃくちゃ気まずくなるやつ。

②だけのときは、「この子/人、私と仲良くなろうとしてきてくれるから私もこの子/人に対して向き合ってみようかな」という好意の返報性ですね(初めて心理学科っぽいこと言った)。向き合って初めて、その相手が①の要素も持っていてより親しくなる、好きになることもあります。
告られたときは正直好きじゃなかったけど、親しくなるにつれてだんだんと好きになっていったとかはそのパターンですね。
と言いたいところですが①の要素が皆無で②に全振りして好きになることもありますね。これは自分がどれほど精神的に自立してないかってこととも関連してくると思うのですが。依存できる相手を無意識にでも求めていて、自分を好きになってくれる相手が現れ、(その子/人が自分にとって魅力的かどうかなど関係なく)相手を好きになれば依存させてもらえるため好きになるみたいな。
家庭環境が複雑で常に家以外の居場所を求めているまだ中学生くらいの女の子がガチクソきもい社会人の男性と付き合ってたりするのはそのパターンですね。相手が自分にとって魅力的かどうかなんてあんまり関係ない、この人を好きになればあの嫌な場所(家)を離れられるから好きになる、ということです。まだ自分でお金を稼げる歳にもなっていないから、経済的にはどうにも自立できないから依存するしかないんですね。家庭環境が複雑なのはその子のせいでは決してないので、本当に胸が痛みますし、そこにつけ込む社会人男性もきもいですね。犯罪ですし。でもその社会人男性も付き合ってくれる女の子が欲しかっただけで、②に全振りしてるんですね。ぶっちゃけ相手は誰でもいいんです。


何の話してたっけ?という感じですが、①と②の両方の要素を相手も自分も持っていないと、健康的な人間関係を築けないと思うんです。友人や恋人として。
①と②の順番はどうでもいい。

ただ、どちらかが①に全振りしていたら(こっちがどれだけ相手と仲良くなりたくても向こうがこっちと仲良くなる気がない、または自分とすごく仲良くなりたがっている人が現れても自分にその気がない)、関係がそもそも始まらない。

②に全振りしていたら、前述したとおり関係が始まることもあるけど、長続きしません。相手の「自分のことを好き」という部分だけを好きになっても、相手のその気持ちが消えたら終わる。①の要素がなければ、付き合っても好きな気持ちなんてすぐに消えると思います。


でも、お互いがお互いに①と②の要素を持っている相手と知り合うのって難しくない?

しかもさらに①と②の要素を持ってるだけじゃだめで(だって魅力的かどうかイコール自分と相性がいいってことにならないじゃん)、
まあ相手が①と②の両方を兼ね備えているかどうかっていうのはあくまでも、健康的な友情関係・恋愛関係が始まるきっかけにすぎない。大前提でしかない。

そこからは、価値観や性格などの相性、関係維持のためのお互いの努力によって、関係が発展していくんですね~~。

しかしその大前提を踏まえた上に自分と相性の合う相手を見つけられるのって天文学的な確率だと思うんですけど・・・・・・・・

特に私は誰とでも仲良くなれるタイプの人間ではないので。

この広い世界でそういう人をしらみつぶしに探していくのって、500年くらいかかりそう。




だから、世の中のカップルってすごいなーと。
みんな、どうやって好きになったり付き合ったりしてるんだろう・・・・・


ってこないだ友達といき●りステーキで話してた。
























メアリージェーン 夜明け前の星たちにささやく
メアリージェーン スロウダウン everything's gonna be alright
(🎵 「メアリージェーン」/AL)





心の中の色紙

心の中の色紙

メアリージェーンってなんだよってずっと思ってて歌詞も意味わからん…ってなってたけどマリ★ァナのことなのかな?
マリフ★ナ吸ってんのにエブリシンゴナビーオーライじゃなさすぎるだろ…まあ吸ってる最中はそんな気分なのかもしらんが…
とにかくメロディーが素晴らしいんだよなこれが。夜明け~~のとこだけで完全にイってしまうし(どこに)、スロウダア~~のとこでダメ押し。脳内麻薬ビンビンですわ。マ★ファナ吸ったときもこんな感じなのかな?とすら思ってしまうほどのメロディーのすごさ(語彙)




おやすみ











信号を花束と間違える

やっべー。

気づいたら23歳になってた。

23歳って何歳?14歳くらい?







3ヶ月に一度はライ麦畑読まないと生きていけない体になっちゃった…

こういう人、世界に5000万人はいると思う。




にゃーん。





まあそれはさておき、彼氏欲しいじゃないですか。なんで彼氏欲しいの?って訊かれても、いや彼氏欲しいからだよ!!みたいなさ。彼氏欲しいじゃないですか?




でさ、彼氏ってどうやってつくるんだ?ってなってさ。
日常生活に出会いがないじゃん。友達がアプリで彼氏つくるじゃん。あ、私もするかってなるじゃん。


モリモリに盛った自撮りとか載っけてるとめっちゃイイネ来るじゃん(盛るなハゲ)

私は直感をめーちゃ大事にするので、イイネの時点でピンと来た人としかやり取りしないんだけど、まあそんなこんなで実際に会うじゃん。


うん、まあ…。




私がブスだからなあ〜!!!



ってなるじゃん。そうだ!整形しよう☆


って、美容外科行くじゃん。

いや〜それ以上いじらない方がいいですね(意訳)

って言われて

(過去にちょいといじったこと有り)





え、私はこれ以上可愛くなれない顔なんですね〜 一生これなんですね〜




うーん気晴らしにハッピーセット食お〜!キキララのおもちゃ欲しいな〜!




…マックがねえーーーー!!!!


銀座、恐ろしい街。マックがない。



しょうがねえ、牛丼食うか。

吉野家とかすき家なら普通にある。



350円の牛丼で簡単に幸せになれる。








泣いた。








そっか〜もう可愛さ頭打ちなんですね、、、




この顔受け入れて生きてくんか?しんど




アプリの人とおそらくまた会うけど、
あなたのこと、めーちゃ好きなんだけど、友達になりてえ。恋人じゃなく。ごめんぬ。



知らんけど。


いや私、直感を大切にするからさ。

は?

















信号を花束と間違える
(堂園昌彦)

やがて秋茄子へと到る

やがて秋茄子へと到る